滞在国へ戻ってからは特に発作もなく、毎日弱い吐き気がある程度でした。
「ストレスの原因は日本にあったし、滞在国へ戻った今はすぐに良くなるだろう」と楽観的に考えていました。
そして滞在国へ戻って9日後の9月30日に突然発作が起こったのです。
発作自体はしばらくしたら落ち着いたものの、以降は常に動悸と強い恐怖を感じるようになってしまいました。
「常に」というのが本当に本当に辛い…
起きていても寝ていても恐怖を感じる、落ち着かない。
朝は恐怖で目が覚め、日中は恐怖を抑えることに必死で、夜は恐怖で眠れないという人生でも最悪の生活がスタートしました。
さすがに専門家に診てもらった方がいいだろうと思い、藁にもすがる思いで現地の日本人心理士に連絡を取ってみました。
私は英語や現地語が堪能なわけではないので、どうしても日本人の方に診てもらいたかったのです。
最終的に3人の心理士さんに連絡を取ることができたのですが、返ってきた返事はどれも「新規は1年待ちになります」という地獄に落とされるような返答でした。
(ちなみに現地の医者でも数ヶ月待ちのようでした。)
驚いたことは他にもあり、現地の友人に尋ねてみたところ「この国ではパニック障害や鬱病で薬を処方されることはまずないよ」ということを教えてもらいました。
パニック障害や鬱病で抗不安薬等の薬を処方されることはめずらしいことではないと思っていた私は「薬が処方してもらえないなら自分でこの病気と向き合って治すしかないじゃないか」と諦め半分、そして覚悟を決めたのです。